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2023年に獲得したい習慣

自然と私たちの再接続

今年は就職という新しい門出に忙しくなりそうだ。

そんな生活の中で習慣にしたいのは、「五感で自然と向き合う時間」を持つこと。きっかけは、年末に鑑賞した『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。ダイナミックな映像が映し出す世界観に感銘を受けた。作品には、自然を誰のものともせず、動物もまたその一部であるという価値観が映し出されている。本能でどこか理解していたようで、今の私には新鮮に映った。

都会の生活は、自然との間に壁を感じてしまう。しかし、私たちのウェルビーイングと自然は切り離せない関係にある。東京大学に在籍するLam Thi Mai Huynh氏の研究は、人と自然の相互作用が幸福度と深い関係性があることを発見した。中でも精神的・身体的な健康に対して最も高い効果があるそうだ。

馴染みの深い登山、愛犬と海辺の散歩、あるいは近隣の公園にある緑の中で深呼吸してみる。人と情報が溢れる街にいても、こうした時間は確保できそうだ。

一方で興味深いのは、自然はいつもポジティブなインパクトを持つとは限らないということ。同研究は、自然の空間が整備されていないと、視覚的に脅威を与える景観となり、そこにいることが怖いと感じてしまうこともあると述べる。

単純に「開発=悪」としてしまうのではなく、習慣にできる小さな活動の中で自然と人間のあり方を見つめ直す一年にしたい。

2023年の一日一日を書き留める

去年完成させる予定だった卒論が延々終わらないため、1人だけ2022年に取り残された心持ちの今日このごろ。毎年「筋トレの継続」を新年の目標に掲げては失敗しているので、今回は少し趣向を変えてみたい。ずばり2023年の目標は、日記を毎日つけることである。

きっかけは、去年の忘年会。留学先のデンマークで出会った友人達と、思い出話に花を咲かせていた時のことだ。エピソードトークが噛み合わない、「あれ?そんなことあったけ?」となる場面が意外に多かったのである。(まだピチピチの20代前半なのに…)留学生活を通して得た思い出が、風化しつつある事実にショックを受けた。自分が経験した事柄も、ふいに抱いた感情も、留めておく努力をしなければ、穴の空いた水槽みたいに、記憶の中から漏れ出ていってしまう。そんな当たり前の気づきが、日記をつけるモチベーションになっている。

あっというまに頭の中から過ぎ去ってしまう経験や感情を日記に書き留める、そんな習慣を身に付けることができたら、きっと毎日をこれまでよりも大切に過ごせるはずだ。就寝前のスマホタイムを、日記の執筆に充てる、そんなささやかな目標を胸に2023年のスタートを切りたい。

1年後に朝を制する私

私は予定を詰め込むことが好きで、どうにも慌ただしい人間なのだが、衝動的で計画性があまりないのが問題だ。

今年は大学院に進学し、新たなステップを踏み出すため、慌ただしく過ごしたい私が好き勝手動ける時間は今までほど確保できないだろう。そんな私が、上手く時間を使えるような習慣を身につけたい。 どこから始めようかと考え、頭に浮かんだのは「朝を制するものは、1日を制す」だ。朝方人間になろう。

冬は寒さを言い訳に、夏は暑さを言い訳にベッドの上から中々抜け出せない私だが、起きてすぐベッドから脱して、起床1時間以内に外気に触れることを目標にしたい。

起床後の散歩や日光を浴びることはセロトニンの活性化に非常に有効なのだそう。朝一の幸福度を上げてその後の1日を心身ともに健康に過ごしたい。

きっとここで細やかなモーニングルーティンを設定してしまえば、私の三日坊主がきっと邪魔をするだろうから、初めは朝の散歩に留めておこう。そこまですればきっとベッドに逆戻りすることは無いはずだ。

ただ、私の中でルールを決めておきたい。一つの習慣が身に付いたらもう一つ追加することだ。あえて、習慣づけるための期限はここで設けないことにする。

この記事配信から数えて1年後、2024年の1月11日に私のモーニングルーティンはいくつ増えているのか、確かめることにしよう。果たして私は朝をどの程度制しているのだろうか。

いい睡眠のために

今年で26歳になる。同世代との会話のなかでも「もうアラサーだよ」なんて言葉をちらほら耳にするようになり、健康やキャリア、お金など、さまざまな将来について意識し始める年だ。

中でも今年は睡眠習慣を改善したい。というのも恥ずかしながら、就寝時間がかなり不規則なのが現状だ。Netflixで新しいドラマやアニメシリーズを見始めるといった要因ももちろんあるが、仮説として入浴の時間帯が不規則なのが1番の要因ではないかと思っている。

私の場合「お風呂に入るまでは寝られない」という心理が働いてしまっているため、入浴の時間が遅くなればなるほど、就寝時間も遅くなっている。となれば、決まった時間帯に入浴することこそがこの目標の達成率を高めるのに効果的なのではないか。

枕やマットレスを販売するBRAIN SLEEPの睡眠コラムによると、良い睡眠のためには、就寝の90分前に入浴を済ませるのがお勧めだという。「22時までには入浴完了する」という控えめな目標ではあるが、今年1年をかけて習慣化していきたい。