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伝統文化を分かちあうために

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祭りと伝統文化の継承

今年の5月、コロナの影響で中止や縮小を余儀なくされていた東京の夏祭り『三社祭』が4年ぶりに復活した。舞や組踊などさまざまな伝統文化が組み合わり、初夏を代表する風物詩のひとつとなっている。日本に限らず「祭り」はその地域の文化を色濃く反映する重要な行事である。

隣国の中国では、新年を祝う「ランタンフェスティバル」で伝統的な漢服を着用する若者が近年増加している。催事は、自国の伝統文化を深く知り、自分たちのアイデンティティを理解する手助けとなる。

伝統文化は衣食住に深く根ざしている。ニューヨークの中華料理店では、過去10年間店舗が増加するなか、味を楽しんでもらうだけでなく、自国の料理を「文化」として伝えることが大きな課題となっている。そのような中、ニューヨーク最大の中華料理フェスティバル「ドラゴンフェスト」では毎年100種類以上の中華料理に触れることができる。

私たちは伝統文化の体験を通じて、どのように他国のカルチャーを理解できるのか。続く関連記事では、世界各国のさまざまな文化とそのコミュニケーションについて紹介していく。

Chinese Gen-Zs worldwide share traditional clothing culture to celebrate traditional festivals (Global Times)

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サッカーに映るサンバ

ブラジルのサッカーチームのダンスパフォーマンスが、豊かな伝統の一環として注目されている。ブラジルのサッカー選手は試合中に踊りながらゴールを祝ったり、プレーを楽しんだりすることが一般的であり、これは彼らの文化やアイデンティティの重要な要素となってる。これらの踊りは、サンバやカポエイラといった伝統的なブラジルのダンススタイルに触発されているという。この記事では、ブラジルのサッカー文化の一部として、ダンスがどのように根付いているかを紹介している。

Samba in the soul: Brazil’s dancing celebrations part of a rich tradition (The Guardians)

ミッドサマー祭が熱波により縮小

北欧諸国が干ばつのためにミッドサマーの祝祭を縮小している。スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国では長い冬を超え夏を祝うミッドサマー祭りが毎年の伝統として盛大に開催されるが、今年は干ばつの影響により、花火や焚き火などの祝祭活動が制限されている。これは水不足や火災のリスクを最小限に抑えるための措置だという。北欧諸国の人々にとっては大切な祭りであり、この縮小は文化的な悲しみを引き起こす一方で、環境への配慮と安全性を優先する必要があるという認識も広がっている。

Scandinavian Countries Scale Back Midsummer Celebrations, Amid Droughts (Forbes)

ベルベルの伝統を祝う祭り

モロッコではベルベル文化を称えるため、「フェスティバル ファンタジア」という祭りが毎年開催される。この祭りは、戦時中のベルベル人と砂漠の騎士による歴史的な戦いから着想を得ており、各地の村の代表が馬に乗り、伝統的なマスケット銃を頭上に掲げて発砲しながら平地を順番に疾走する。「フェスティバル ファンタジア」は、歴史と物語を組み合わせたモロッコで何世紀も続く文化であり、男らしさ、馬、戦争との密接な関係という北アフリカの伝統を祝うものなのだ。

FESTIVAL FANTASIA (GLOBE TROTTING)

タイの水かけ祭り

タイで毎年4~5月に開催されるソンクラン祭りでは、過去1年間の罪や悪運をすべて清めることを目的として人々があらゆる場所で互いに水を掛け合う。タイには、入浴や洗濯に使用する水がすべての罪を取り除くという信仰があり、新年を祝うために古くからタイの伝統としてこの祭りが行われているのだ。タイの原住民は伝統的に、家を掃除したり、寺院を訪れたりしてこの祭りを祝うが、近年は家族や友人と楽しく時間を過ごす人が増えているようだ。

WHAT IS THE SONGKRAN FESTIVAL IN THAILAND AND ITS HISTORY? (BAAN AKSORN)