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何を求めて旅に出よう

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旅の在り方は十人十色

6月も中旬に差しかかり、夏休みの旅行計画を立て始める人もいるのではないだろうか。

そんな中、旅行に関するTikTok動画を IN THE KNOW. が取り上げている。その内容は「誰かと旅行する人は、”トラベル”と”バケーション”の違いを知る必要がある」というもの。動画投稿者のVal (@vxledw) さんは、「トラベルは美術館やツアーなどアクティビティを通した文化の体験を重視し、バケーションはリラックスして楽しむことを重視する旅行スタイル」だと説明する。

そのため、グループでの旅行を最大限に楽しむためには予算をはじめ、その目的がトラベルなのか、バケーションなのかを明確にしておくことが大切だという。

また、ここ最近の中国では、お金と時間をかけずにより多くの観光地をめぐる旅行スタイルが若い世代を中心に流行しているようだ。SNSには、24時間で10箇所の観光地をめぐる動画や、150〜300元 (約21〜43ドル) で2日間の旅行を過ごす動画などがアップされている。この背景には、若い世代の失業率の高さやSNSの影響など、さまざま要因が関係しているという。

日本でも再び旅行を楽しむ人が増加するなか、自分に合う旅行スタイルとはどのようなものなのだろうか。今週のscnanningでは、そんな足がかりとなるような記事をお届けします。

WOMAN BREAKS DOWN DIFFERENT STYLES OF TRAVELERS: ‘KNOW THE DIFFERENCE BETWEEN TRAVELING AND VACATIONING’ (IN THE KNOW.)

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ボランティア活動という旅行スタイル

ワークアウェイというサービスは、旅行者がホストの家事やプロジェクト、雑務を手伝うことで、無料でホストの元に滞在ができる国際プログラムである。このプログラムの利点として、ホストと旅行者がお互いに無償で文化交流が可能である事が挙げられる。ワークアウェイには、現在4万人以上のホストがおり、それらの体験は多様性に富んでいる。例えば、南フランスの家のリフォームやケニアの学校のボランティアなどが体験でき、滞在期間も数日のものから1年以上のものまで存在する。旅行の選択肢としてワークアウェイを利用し、通常の休暇では得られない貴重な異文化交流体験を試してみてはどうだろうか。

A Guide to Workaway for Travelers (volunteerforever)

ある男が生んだ革新的旅行スタイル

サム・ベントリーは、イギリス出身のインフルエンサーであり、2016年にはフォーブス誌の「30歳未満の30人」にも選出されている。サムは、遊牧民のように常に世界中を旅し、その様子をコンテンツとして世界に発信するという驚くべき活動を行っている。サムの旅行のモットーは、「持続可能な旅行に焦点を当て、身近に隠れた幸せを発見する事」であり、できるだけ少ない荷物でローカルな場所を訪れ、その魅力を探ることを大切にしている。彼の旅行スタイルを見てみると、新たな旅行スタイルのヒントが得られるかもしれない。

Pourquoi tu devrais changer ton style de voyage en 2023 (Nomad Junkies)

その旅、ChatGPTが手伝います。

ChatGPTが大学のレポートすら書いてくれるようになった時代。AIがあなたの旅の計画をもっと楽に、シームレスにしてくれる時代はもうすぐそこかもしれない。航空券が安い時期はいつだろうか。価格、ロケーションやサービスすべてにおいて最適化されたホテルを予約したい。美味しいヴィーガン料理とワインが楽しめるお店のディナーを予約したい。AIによってあなたの細かい要望に合わせて、より手軽に自分らしく旅程を組めることはこれからの旅行のあり方を大きく変えそうだ。

Can ChatGPT Plan Your Vacation? Here’s What to Know About A.I. and Travel. (NYtimes)

飛行機フリーヨーロッパ旅のすゝめ

空路から陸路に変えることでかなり二酸化炭素排出量を削減することができる。ロンドンーパリ間の空路は陸路に比べて14倍も多くの二酸化炭素を排出しているのだ。飛行機の環境への影響が懸念される中、ヨーロッパでは鉄道旅行が復活しつつある。EU 諸国は、これまでよりも優れた、より高速な移動を可能にする鉄道に投資を始めた。この記事では、ヨーロッパ鉄道旅行に使える最新の鉄道路線を紹介している。

Flight-free travel: The best new European train routes launching in 2023 and 2024 (euronews.travel)